top of page

Exhibition

精神の風景/eureka(福岡)

参加作家:上野洋嗣、浦川大志、加藤笑平、佐野直、原口勉

 

”精神の風景”というランドスケープ展のテーマは、突如として熊本を震源として起きた九州の巨大地震から導き出された。2018年に上野洋嗣の個展「Biography」が開催される、それは熊本地震から導き出された地理学(Geography)として地震の脅威が地割れや無人の背景と共に示されていた。同年、佐野直のコンペティションでの受賞展 が熊本にて開催された、作品は海原や叢林に浮上したRGBカラーのネオ印象派である。そこから自然と人間精 神の関係性を”ある区域”として考察するプロジェクトが動き始めた。福岡を拠点に風景と抽象絵画の原初的な関係性を孕みながらデジタルとリアル交差させて描く浦川大志、熊本の天草で”オルタナティブな美術館”を運営していた時期があり絵画を中心に多岐に渡る活動を行う加藤笑 平を交えながら、熊本・福岡在住の美術家を一カ所に集結させる。それはある一定の区域を拠点に活動する美 術家の意味性を問いながら、内部で変異・特異化する様態を説明する”局地”という概念を絵画というマテリアルな様式で捉える。 熊本を拠点とし”アートホーリーメン”というプロジェクト名で日用画材を用い美術活動を行う原口勉は、本 展にて絵画の発生地点である壁画と物質的絵画の一体化、そして世界地図に於いて極東と呼称される日本の局地”九州”にて、地震という自然、及び局地絵画を提示する。 2016年に熊本から九州全体へ向かう断層から巨大な地震が続発し安逸な日常を破壊したが、精神の底には 茫洋たる光景が広がり始めた、それは精神の風景であった。 

bottom of page