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Exhibition

精神の風景・○▲□/HRD FINE ART(京都)

参加作家:天野百恵、上野洋嗣、佐野直、田中加織、原口勉

 

「精神の風景 ・○▲□」は「仮想の山」の麓に立ち並ぶ美術群である。それはリアルな風景を人間の精神に取り込む鍵であり、様々な思考が絵画を中心軸にインスタレーションとして屹立する。
佐野直は無数の点で既視感のある自然や光景を描き出す。上野洋嗣はジオラマから「超越的な風景」を生成する。田中加織は日本庭園から着想されたアイスクリームのようにカラフルな山々を聳えさせる。原口勉は対馬の山中に建つ「禁忌な遺跡」から物語を紡ぐ。天野百恵は生活のタイムラインから多様な表現を派生させる。
現実と象徴が人間の精神フィルターによって幾層にも濾過され入れ替わる風景を、中心から辺境まで点在する美を捉えながらモニターに上書きする視点で展開する。

◎タイトルについて
「・」は地理的な局地点である。それは辺境で制限を課された場であり、その区域の抑圧ゆえに精神の輝きをより放ち存在する特異点。
「○」は点の対極として全体性を表す。
「▲」は風景としての山を表す。
「□」は絵画、書物、テレビやスマホの画面など、人類の発展と共に矩形による空間支配が強まることを表象する。

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